2023年10月24日、NYCの弊社スペース「RESOBOX East Village」で、「茶釈を作るイベント」が開かれ、ニューヨーカー19人が参加しました。普段から茶道を楽しむ愛好家はもちろんのこと、手芸好きも多数参加。茶杓作りを通じて茶文化を探求し、日本の伝統についての理解を深めるひと時を楽しみました。
茶杓とは茶道具の一種で、容器に入った抹茶の粉を、すくって茶碗に入れるための匙です。素材は主に竹。抹茶の粉をすくいやすいように、細長い形状の先端には丸みがつけられています。
本イベントの講師は、上田宗箇流の茶人、長野佳嗣さん。現在NYを拠点に活動している長野さんは、各地で様々なクラスを開催し、茶道の精神「共生」を通じて、調和と結束の重要性を伝える活動を展開しています。RESOBOXでも毎月二回、茶の湯クラスを担当されています。
このクラスの目的は、一人一つのオリジナル茶杓を作ること。
形に正解はなく、各人が長野さんの指導のもと、小刀を使って一本の竹を、思い思いの形に削っていきました。特に、茶杓の先端の形には、丸型から一文字型、上田宗箇型など数種類があり、参加者は抹茶を入れる際の好みを考えながら、削っていきました。
クラスの終盤では、「魂を入れましょう」という長野さんの一声と共に、皆が先端を一切り。3時間に渡り一心不乱に削り続けた参加者全員が、オリジナル「My茶杓」を完成させました。
さらに、各自がMy茶杓の名前を考え、その場で命名。和やかな雰囲気の中、3時間があっという間でした。
今回のイベントは長野さん主催の「Chanoyu Week NYC」の一環です。RESOBOXは、日本の文化を広めるために様々な文化教室を行っております。長野さんのように、我々と一緒にNYから日本文化を発信したい方は気軽に相談していただけますと幸いです。